インドの億万長者がベトナムのフーコックを海外挙式に選ぶわけ


ベトナム中部沿岸の町クイニョンのリゾートでベトナム人のパートナーと結ばれたインド人ビジネスマン(ベトナム在住10年)がベトナムで挙げた結婚式は、招待客が約300人で、費用は約6万米ドル(約682万円)でした。インドで同じような結婚式をすれば、招待客は2倍、費用は2倍になる、と彼は推測しています。

また、あるベトナムの観光業者は、インドの億万長者カップルの2019年のフーコックでの豪華な結婚式で大きな売り上げを上げました。約700人の招待客と100人以上の国際的なパフォーマーが参加したこのイベントは、インドで「ビッグ・ファット・ウェディング」と呼ばれています。会場は、ベトナムの旅行会社Sun Groupが所有する5つ星リゾートJWマリオット・フーコック・エメラルドベイ。Sun Groupは不動産開発業者でもあり、ベトナム最大の複合企業であるVingroupと並んで、面積がシンガポールの4分の3ほどのこの島の2大開発業者の1つです。駐インドベトナム大使がこの夫妻にフーコックを選ぶよう説得する一翼を担った、と報じられています。


インド旅行業協会(Travel Agents Association of India)会長のJyoti Mayal氏は、インドでの結婚式は年間を通じて行われているとし、海外ウェディングのトレンドは「2国間の旅行業を促進する上でゲームチェンジャーになる可能性がある」と指摘しています。彼は、「よく整備されたインフラ、ビーチ、その他の観光地」のおかげで、協会が「お互いに協力し、最も好ましい結婚式の目的地としてベトナムを促進することをうれしく思う」と述べました。


フーコックとは文字通り「肥沃な国」を意味し、ベトナムの観光産業復興に向けた取り組みの柱となっています。公式発表によると、コロナウイルスが流行する前はベトナムのGDPの約10%を占めていたそうです。

2021年、ベトナムは過去36年間で最低のGDP成長率2.58%を記録し、記録的な失業率も発生しました。これは、2020年に成長した唯一のアジア経済圏の1つにとって大きな打撃となりました。

昨年11月、絵のように美しいビーチ、サンゴ礁、滝があるこの島は、2年近く続いたパンデミックによる国境閉鎖が始まって以来初めての外国人観光客を迎え入れました。

閉鎖解除して1カ月以上過ぎた時点での島の公式データによると、タイ、ラオス、ウズベキスタン、カザフスタンなどの国から1,000人以上の外国人観光客を迎えました。訪問者数が530万人で、そのほとんどがベトナム人だった2019年に比べれば、控えめな数字ではあります。

同年、観光産業の収入は328億米ドルでした。ベトナム国家観光局によると、2019年までの5年間で最も多く訪れているのは中国人、韓国人、日本人。近年は中国人観光客だけでインバウンド観光客の約3分の1を占め、インドからの観光客は1%未満でした。


マリオット、インターコンチネンタル、ノボテル、プルマンなどのベトナムのホテルやリゾートのウェディングパッケージを手配しているウェディング業者では、インドの要望や食事に合わせたサービスを顧客に提供しています。インドでは海外ウェディングの分野でベトナムの人気が出始めており、コロナを乗り越えれば、ベトナムとの明るい未来が期待されています。


一方、ベトナムの政府側からはあまり協力が得られていないのも実情です。この国に多くのビジネスをもたらすポテンシャルを持つウェディング業者に対して、有利なオファーをするための政府側のサポートが十分でないことは否定できません。バーレーンのような他の多くの新興国では、政府は(無料航空券や地元の交通機関など)多くの有利な条件のサポートを提供しています。

また国際見本市でのプロモーションキャンペーンへのベトナム政府の支援も限られています。これらのイベントは、旅行業者、ホテル経営者、イベントプランナー、その他の旅行業界関係者が集まり、パッケージのプロモーションを行い、旅行やイベントのホットスポットとして各国の国際的な知名度を高めるために開催されるものです。

フーコックやベトナムの観光が良くなるためには、政府の投資が必要で、展示会に参加するなど、小さな行動から、一生懸命に観光地を宣伝していることを示す必要があります。


ベトナムは質の高いサービスを提供する業者が不足しているわけではありません。フーコックは、ビッグブランドと国際的なマインドを持った地元業者がともに機能している良い例です。


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